試用レポート「HP ENVY TouchSmart 15-j000」

日本HPさんから「HP ENVY TouchSmart 15-j000」の実機をお借りすることができたので、試用レポートをしていきたいと思います。

本機は、OSがWindows 8で、CPUが一番新しいインテルのプロセッサ。液晶が15.6インチ フルHD液晶でGPUにNVIDIA GeForce GT 740Mという組み合わせ。

そしてさらにBeats Audioクアッド・スピーカー+サブウーファーもついているという、どちらかというとビジネス向きというよりは、ホームエンターテインメントというんでしょうか、スマホやタブレットが普及する前のノート全盛時代に各メーカーが力を入れていた「これ1台で全部ありという」タイプのノートです。

まずは外観。最近はコスト削減のためかそれほどボディに力を入れているノートは少ないように感じますが、結構重厚な造り。
本体はスマートPCという謳い文句の割には、少々重たいです。アダプタも大きめ。手軽に持ち運べるというタイプではないと思います。
(※3番目の写真はA4クリアファイルとの比較)

キーボード

キーボートは広め。半角/全角キーとエンターキーはもう少し大きい方が打ちやすいかも知れません。
タッチパッドは大きめでクリックボタンがないタイプ。左下あるいは右下を押すことでクリックの代わりになります。
左クリックはしっかり押し込む感じで押さないと認識されないような気がしました。後述しますがHDDなので反応が遅く感じるだけなのかな。

液晶

液晶はおそらくTN。左右の視野角はそれほど狭くないですが、上から見ると光沢もあって白っぽくなります。

これが若干問題で、液晶の角度をつける領域が狭く、大きく後ろに倒せないため、机が低いと上から見る感じになり前述のように白っぽく見えてしまいます。(写真は真上からなので、画像ほど極端ではありませんが)

目の高さに近いところに液晶があれば問題ないのですが、もう1センチでも後ろに倒せればクリアに見えるのになぁと。

液晶自体は発色も悪くなくギラつきあまり感じられないので、角度がつけられなのは勿体ない気がします。
あと輝度は高め。1番下まで明るさを下げても結構明るいです。

スペック等

「HP ENVY TouchSmart 15-j000」のスペック

「HP ENVY TouchSmart 15-j000」のWindows エクスペリエンスインデックス

少し残念だったのがストレージがHDDであること。
家にあるパソコンが皆SSDなので、Win8は確かに起動は早いですが、起動後の各アプリケーションの動きが何となくもっさりと感じてしまいます。
HDDは東芝製ですが、東芝さんのストレージを使うなら128GB SSDを使って欲しかった。

このモデルには価格が1万円上の24GB SSD+HDDというモデルもあるけれど、日本HPさんに問い合わせたところ、SSDをキャッシュ用に使用するハイブリッド型という事でした。
ハイブリッド型だとHDDを少し速くしただけという話らしいので、同じ1万円をかけるのであれば、SSDを買って内蔵HDDを外付けにまわした方が良いような・・・。

スピーカー

これは単純に良いです。
サブウーファーがよく効いていて、何というかノート全体が鳴るというか一つの楽器のような感じ。

スピーカーからしばらく聴いているとノートPCの割に音がいいかなぁ位に思ってたのですが、ヘッドホンをつけて聴くと別世界。

標準的なノートという印象だった本機ですが、「これ欲しいなぁ」という気になるほど、いい音色でした。
だいぶ前に買ったそれほど高いヘッドホンでもないので(ソニー SONY MDR-D777SL)、良い音響システムなのでしょう。

ゲーム性能

本機は、NVIDIA GeForce GT 740Mを搭載しているということでいろいろなベンチマークをテストしてみました。

まずはドラゴンクエスト10。
Intel HD 3000でも動くことが書いてあったので、1番負荷の高い設定でも楽々かと思いきや、いきなり「重い」の評価。

設定を軽めにしてもなかなか数値が上がってこないので、おかしいなと思ったら、どうやらIntel HD 4600で動作している模様。

プログラムによっては使うGPUをNVIDAコントロールパネルから設定しないといけないようですね。
「3D設定の管理→プロフラムの設定でドラクエのベンチマークを追加」

で、GeForce GT 740Mに変更した結果が以下の通り。

Intel HD 4600でも負荷を軽めにすれば問題無さそうですが、細かいグラフィック描写はないけどもやはりオンラインゲーム。GeForce GT 740Mの方がより快適にプレイできるかと思われます。

その他のゲーム

モンスターハンターF 大討伐、ファンタシースターオンライン2、FF14 新生エオルゼアは以下の通り。
GeForce GT 740Mを使ってプレイするには申し分なさそうです。IIntel HD 4600だと、少し力不足という数値でした。

モンスターハンターF 大討伐 1920×1080フルスクリーン

PSO2 1920×1080フルスクリーン 標準設定

FF14 新生エオルゼア ベンチマーク 1920×1080

3DMARKのスコア

GPUの能力を測るといえば「3DMARK」
今回は、GeForce GT 740MとIntel HD 4600の両方を計測してみました。

Intel HD 4600のスコア(3DMARK)

Intel HD 4600のスコア(3DMARK11)

GeForce GT 740Mのスコア(3DMARK)

GeForce GT 740Mのスコア(3DMARK11)

Ice StormだけIntel HD 4600の方が、スコアが良いのは、3DMarkがシステムに合わせたテストを行うのが理由のようです。
Ice Stormはモバイルデバイス向けのテストですからね。

ベンチマークの最中に気になった点

最初はあまり気にならなかったけど、ベンチを連続で回していくと、だんだんファン音が強くなってきました。
時期が夏で室温が28度ということを考えると仕方ないとは思いますが、左上の排気口からは結構な熱風とファン音がします。排気口付近のスペースは確保しておいたほうがいいかも。

GPUを使うプログラムでなければそれほど音はしませんが、負荷のかかるゲームをするときはヘッドフォンをした方が良さそうですね。

全体的な印象・総評

このノートはスピーカーに力を入れていて、それはいいと思うんですが、もう一つ何か欲しい気がしました。
やはりSSDを標準でつけて欲しかったなぁ・・・。しかし、そうなるとウルトラブックと違いがなくなるのかな?
それから液晶も、あと10度ぐらい傾いて欲しい。

少し話がずれますが、今回、お借りしたノートを触ってみて思ったのは、スマホやタブレットの時代に、ノートの「ウリ」を探すのが難しくなってきてるという事。
デスクトップ環境をコンパクトなサイズにしたのが、ノートパソコンであり、「持ち運びに便利!」「持っているとおしゃれ」というアピールポイントが全盛期にはありましたが、そのポイントを小型モバイル系に奪われてしまっている現在、はっきり「これ!」と推せる部分が無くなってきたのも事実。

ノートパソコンという形態に愛着はあるので、巻き返して欲しいけど、なかなか大変ですかねぇ。
とりあえずマイクロソフトさんにはWin8をどうにかして下さい、と・・・。

続・総評

本機は、ゲームや音楽、デスクワークと一通りこなせる万能タイプ。ちょっとスピーカーに力を入れすぎました気もしますが、価格は10万弱。

液晶をIPSにするか、ストレージをSSDにするか、どちらかを採用して欲しかったですが、値段との兼ね合いを考えると贅沢な望みなのかも知れません。

※この記事は2013 年 7 月 24 日のものです。

カテゴリ: [実機レビュー]

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